彼岸会法要でプチ写仏を体験しました!

3月23日、春のお彼岸の法要を勤めました。法要の前には座敷でプチ写仏を体験していただき、仏前に奉納することができました。

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晴天に恵まれ、梅は満開、桜も咲き始めたお彼岸に、五重同行の皆さんや永代回向の皆さんがお参りくださいました。当番さんがご用意くださったちらし寿司を頂戴し、午後からウワサのプチ写仏を体験。プチ写仏とは、仏像を写し描きする「写仏」を、日常に取り入れやすくアレンジしたプログラムで、1日10分集中して、気持ちを切り替えるコツをつかんでストレスなどで疲れ気味の心を癒やそうというもの。しかも今回の仏像は、善福寺の阿弥陀さまで下絵を作成してもらいました。

いつも目にする阿弥陀さまのお顔を改めてじっくり見つめながら、予想以上に皆さん集中して、丁寧に写仏してくださいました。「上手に書けなくてもいい。ちょっと心を落ち着かせて集中してみてください」という説明に皆さんキチッとお応えくださり、大変有り難かったです。

奈良駅前のカフェでプチ写仏体験会&プチ法話
疲れたこころをオフにできる1日10分なぞり描き プチ写仏プログラム | フェリシモ

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そしてプチ写仏にちなんで、法然上人の御法語『難修観法』(なんじゅかんぼう)のプチ解説をしました。写仏で感じたように、見慣れた阿弥陀さまのお顔でも細部にわたって思い浮かべたり記憶する「観法」は非常に難しいもの。法然上人ご在世当時はそのような難しい観法の方が功徳があり、「阿弥陀さまの名前を呼ぶ」だけの易しいお念仏「称名」は功徳が低いと考えられていました。しかし法然上人は、観法のままならない私たちの姿を受け止め、阿弥陀さまの本願にあるお念仏こそ誰でも修めることができて、なおかつ最も功徳があることをお示しくださいました。

その後、本堂で彼岸会法要を厳修。先日テレビで放送されたスタジオジブリの『かぐや姫の物語』のラストシーンでも話題になった「阿弥陀二十五菩薩来迎図」通称「早来迎」(はやらいこう)の掛図を掲げての法要となりました。最後に大念珠繰りをして、彼岸会法要を締めくくりました。

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