善福寺バス旅行「お釈迦さまに出会う旅」
6月28日、お釈迦さまをご本尊とする有名な京都市内3カ寺を参拝しました。出発時は強く降っていた雨も、京都に着く頃には小雨になり、お昼前には快晴となりました。お陰さまで無事に帰着し、皆さまに気持ちよく帰宅いただけました。
清涼寺(釈迦堂)では三国伝来(インド・中国・日本)と伝わる釈迦如来像(国宝)にお出会いでき、二尊院では釈迦如来像と阿弥陀如来像のお二方さまにお出会いできました。手を合わせてお念仏できたことが何より有り難く、尊い思いがしました。
大報恩寺(千本釈迦堂)では秘仏の釈迦如来像にはお目にかかれませんでしたが、宝物館には快慶や定慶などの貴重な仏像を拝見することができました。応仁の乱や西陣の大火から奇跡的に残った本堂(国宝)の歴史と、創建時のおかめさまのエピソードに心打たれました。
京都にはまだまだ訪ねたいお寺や仏さまがあります。京都はじめ関西でバス旅行を企画していきますので、どうぞご希望あれば遠慮なく仰ってくださいね。
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- 清涼寺(嵯峨釈迦堂と呼ばれ、生身のお釈迦さまが有名)
京都市右京区嵯峨にある浄土宗の寺院。山号を五台山(ごだいさん)。嵯峨釈迦堂の名で知られ、中世以来「融通念仏の道場」としても知られている。宗派は初め華厳宗、後に浄土宗となる。本尊は釈迦如来(国宝)、開基は奝然(ちょうねん、東大寺出身)、創建は寛和3年(987年)。
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- 二尊院(法然上人25霊場17番、お釈迦さまと阿弥陀さまの二尊)
京都市右京区嵯峨にある天台宗の寺院。山号は小倉山。正式には小倉山 二尊教院 華台寺(おぐらやま にそんきょういん けだいじ)という。二尊院の名は、本尊の「発遣の釈迦」と「来迎の阿弥陀」の二如来像に由来する。
嵯峨天皇の勅命により円仁(慈覚大師)が建立したと伝わる。以後荒廃するが、鎌倉時代初期に法然上人の高弟だった湛空上人らにより再興される。
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- 大報恩寺(千本釈迦堂と呼ばれ、12月の大根焚で有名)
京都市上京区にある真言宗智山派の寺院。山号は瑞応山(ずいおうざん)。千本釈迦堂と通称される。おかめの物語や、12月の風物詩である大根焚きで知られる。
<大根焚き>
12月7・8日に行われる成道会法要。鎌倉時代に当寺の僧・慈禅が、法要の際に大根の切り口に梵字を書いて息災祈願を行ったのが起源とされる。この大根を食べると中風など諸病除けになるとされる。<おかめの物語>
本堂を造営する際、大工の棟梁であった高次が代えのない柱の寸法を切り誤ってしまった。それを見た妻のおかめが斗組(ますぐみ)を用いたらどうかとアドバイスし、その結果無事に竣工させることができた。しかしおかめは女の提案で大任を果たしたことが知れてはと上棟式を待たずに自害してしまった。高次は妻の冥福を祈り宝篋印塔(おかめ塚)を建て、おかめの名にちなんだ福面を付けた扇御幣(おうぎごへい)を飾ったとされる。その後、大工の信仰を得るようになり、今日でも上棟式にはお多福の面を着けた御幣が飾られている。度重なる戦乱にも残った本堂とも結びつき、厄除・招福のおかめ信仰につながっている。