御忌(810回忌)を奉修(2021年)
新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きつつありますが、人が集まる状況はまだ自粛される傾向にあります。お寺の法要も参加を控えられる方が少なくないですが、感染対策をしながら粛々と勤めてまいります。
御忌会を例年通り2月24日に勤めました。思い返せば昨年の御忌会はこれまで通りに食事を共にし、肩を寄せ合ってお釈迦さまご生涯の紙芝居を観ました。さまざまな行事が少しずつ中止になり始めていた頃ですが、なんとか開催できたことが懐かしいです。この一年間のコロナ禍を思えば、もっと前にことのように思われるので不思議です。
今年も善福寺秘蔵300年前の「釈迦涅槃図」を本堂に掲げ、ご焼香していただきました。
この釈迦涅槃図は善福寺火災(昭和57年)の際に表装修復に出していたため、幸運にも消失を免れたという奇跡的なもの。箱の裏には以下の裏書きがされています。
享保三年二月十五日 和州勾田村 善福寺十二世 實譽傳恵代
享保3年は1718年、第8代・徳川吉宗の時代に制作されたことが分かります。大変貴重なものであり、毎年この時期だけ開帳しています。3月1日の朝参り・テンプルモーニングまで開帳しているので、ご覧になりたい方は玄関までお声がけください。
今年2021年は法然上人ご往生の1212年(1月25日)から丸809年なので、810回忌にあたります。お念仏のみ教えを説き示された法然上人のご遺徳を忍び、お念仏申し上げました。