天理市にもう一つ「善福寺」あります
実は、天理市内に「善福寺」という名前のお寺がもう一つあります。しかも同じ浄土宗のお寺、距離も4kmほどしか離れていないので、タクシーが行き先を間違えたり、郵便物が宛先違いで届いたり、間違い電話が掛かってくることが時々あります。
特に間違い電話は相手が間違っていると思っていないので、延々と法事などの相談をされることがありますが、こちらも確実に間違っていると分からずに延々とお話を聞くはめになることも(笑)
その「善福寺」は和爾町(わにちょう)の入り組んだ路地の先にあります。村に一つのお寺として地元の方に護られた、室町時代創建の歴史あるお寺。ご本尊の木造阿弥陀如来坐像は国の重要文化財に指定されています。
舎利山 善福寺 川野隆潤 住職
〒632-0002 奈良県天理市和爾町1217
最寄駅はJR櫟本駅、天理駅からタクシーで10分
お寺さまの間では「和爾の善福寺」「勾田の善福寺」と呼び別けています。略して「和爾さん」「勾田さん」と言われることも。ともかく皆さまが「勾田の善福寺」へお参りの際はカーナビの設定にご注意いただき、タクシーなら「勾田の善福寺へ」「お墓の善福寺へ」「天理高校の南側の善福寺へ」とお伝えくださいね。
4月30日、その「和爾の善福寺」で本堂新築の落慶法要(らっけい・ほうよう)が執り行われ、お祝いに伺いました。真新しい本堂に立派なご本尊さまが鎮座され、美しく荘厳な極楽浄土の様相を呈しています。本堂正面はガラス戸になっていて堂内を拝見することができますので、こちらへも機会があればぜひご参拝ください。