春季彼岸会を奉修(2020年)

彼岸結願(最終日)の前日の3月22日、春季彼岸会を勤めました。例年通りなのは日付だけで、今回は新型コロナウイルス感染症のため限定的な形式となりましたが、予想に反して5名の方がご参詣くださいました。

彼岸中は快晴が続き、彼岸入りから毎日お墓参りが多くありました。外出もはばかられる情勢ですが、お墓は屋外だから大丈夫、他に行くところがないからお墓参りにでも、あるいはこのような時だからこそ仏さまやご先祖さまにお護りいただこう、というような心理が働いたのかもしれません。マスク着用の方が大変多く皆さま予防に注意しながらも、季節の習慣を忘れずにしっかり足を運ばれる姿を尊く感じました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くのお寺で彼岸法要は住職らお寺の者だけで勤め、一般の参詣はお断りやご遠慮いただく形式が取られました。中には法要をインターネット中継するお寺や、屋内を避けて本堂前で行うお寺もあったようです。

善福寺は五重同行のお当番さんによる昼食を取りやめ、布教師さまをお招きしての法話も中止、13時からの法要のみ(永代回向・塔婆回向は実施)を奉修いたしました。

てっきりどなたもお参りされないと予想していましたが、殊勝なことに5名の方が参詣され、正直なところ気持ちが引き締まりました。やはりお檀家さまと一緒にお念仏できるのはこの上ない喜びです。

僅かですが法要の様子をビデオ撮影しましたので、雰囲気を感じ取ってくださいませ。いつでもどこでも称えることができるお念仏ですから、その場でそっと有縁無縁の皆さまにお念仏を手向けていただければ幸いです。一刻も早く平穏な日々が戻ることを願ってやみません。 合掌

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