エンディング産業展2017に参加しました!
8月25日、東京ビッグサイトで開催(23〜25日)された『エンディング産業展2017』に参加しました。善福寺も登録している『まいてら』が出展したブースの「お坊さん相談コーナー」で、わずか半日ですが来場者対応をさせていただきました。
「お坊さんと終活相談」を打ち出していたものの、いきなり終活相談になることはあまりなく、ほとんどは「まいてら」というお寺ポータルサイトの紹介となりました。「宗派を問わずに全国の良きお寺と出会える」というコンセプトに、多くの方が関心を寄せてくださいました。菩提寺や地元のお寺とのエピソードをお話くださる方もあり、思いがけないご縁が繋がったり、話し込む内にポロッと悩みを打ち明けてくださったり、さまざまな生の声を聞くことができました。
葬儀社・石材店・仏壇仏具店など、人生の「エンディング」に関わる多くの業者による展示会だったので、一般の方がフラっと立ち寄るというケースは少なく、業界関係者・周辺事業者などの来場がほとんどでした。その分、本物のお坊さんが何人も常駐していた「まいてら」ブースは異彩を放っていて、エンディングを語る場にお坊さんが本来はもっといるべきだと感じた方もいたのではないでしょうか。
テレビなどで取り上げられ注目の的となった読経ロボットも興味深く拝見しました。メディアなどは話題性のあるサービスに飛びつきますし経済的な側面の強い産業展ではなおさらですが、来場者がいろんなサービスに目移りしながらも、大切な方や自分自身の死に直面した際に本当に人が求めるものって何なのかを考えるヒントにできれば、単なる産業展以上の意義があったことでしょう。
それは私たちお坊さんも例外ではなく、より現場の要求に敏感な業者が提案する目新しいサービスを眺めながら、宗教者がより普遍的な価値を提供できているか、形が変わろうともブレない信仰や実践があるか、考えさせられる時間となりました。